オーラが欲しいな
あなたもそう思っていませんか?
リーダーズポジションの人が必要とする「オーラ」
役職が上がってきたり、人と会うことが増えてきたりすると、自分がどんな印象を人に与えているかが気になってきます。
部下を持ち、チームをリードしなければならない立場、対外的な場所に立ち多くの人に会う立場の人は、その役割にある人物にふさわしいと思われるような雰囲気、だまっていても価値が自然に伝わるような存在感を身につけたいと思う人が増えてきます。それは当然です。そのような雰囲気や存在感は、担当している役割やポジションに「自分がふさわしい」ことの理由として示しやすく、それによって影響を及ぼしたい人への一種の説得力ともなるからです。
そんなときに「オーラ」という言葉は思いつきやすい言葉です。が、ところでオーラって何でしょうか。オーラと言うと、精神世界での霊的エネルギーを思い浮かべる人もいます。しかし、ここで言う「オーラ」とは、まさに「存在感」です。例えば、仕事のシーンで「あの人何かオーラがあるな」と思うとき、こんな感じのイメージを持つ人が多いようです。
ぱっと人の目に留まるような目立つ感じがある。華がある。
普通の人と比べて、ワンステージ上にいるような各や威厳を感じる
敵にしたくないと思う、圧倒されるような「できる感」がある
こんな人に会ったことがあると言う人は少なくないでしょう。見たとたんに「何だかオーラがあるな」と思い、その人の役割や役職を聞いて「納得だな」と思う人。では、その人は何が他の人と違うのでしょうか?
「オーラがある人」は何を持っている?
オーラがある人は何を持っているのでしょうか。優れた容姿? あまりに傑出した才能? それとも強くほとばしる情熱やエネルギー?
確かに、生まれつき持っている者が偉大であれば、それは目立ち、人から常にうらやまれるようなオーラを持つ理由になるでしょう。それであれば、一般人は真似できません。
しかし、リーダポジションにある人が欲しいのは、そのようなものでしょうか。もう少し違うものではないでしょうか。欲しいのは見てすぐにわかる卓越した雰囲気。その雰囲気はその人を「できるビジネスパーソン」「重要な価値ある人物」であることを物語ります。また「「ポジションや役割にふさわしい人物」と周囲に教えます。その人に対する自然な信頼感や期待感、敬意のような感情が自然に生まれます。結果的にその人は尊重され、丁寧な扱いを受けるようになります。
あなたが欲しいのはそんな「オーラ」ではないでしょうか。
このようなオーラは、その人の存在を周囲に印象付け、上位のポジションであることを自然に伝えます。信頼すべき、有能な人物であることを伝えます。言葉よりもはるかに速く、確実に。
このようなオーラはよく「エグゼクティブ・プレゼンス」と呼ばれます。米国では「上にいる人」すなわちリーダーズポジションにある人なら持っていて当たり前の資質と考えられています。ビジネススキルとも捉えられているのです。ですから、エグゼクティブプレゼンスは先天的な才能ではなく、多くのビジネスパーソンが後天的に身につけています。
●エグゼクティブプレゼンスをイチから知るなら
身につけている人の3つの特徴
社会に入り、仕事をしていく上で「エグゼクティブプレゼンス」がそれほど必要ではない時代があります。新人の頃やキャリアが浅いころは誰もがあまり必要としません。しかし、大事な役割を任されたり、部下ができたり、あるいは自分の存在自体が看板になるような仕事に就くようになると「エグゼクティブプレゼンス」がとたんに必要になってきます。
ですから、それを身につけている人はまず社会的に見て成功している人が成功しつつある人です。これには2つの意味があります。ひとつは、エグゼクティブプレゼンスは、成功への過程のどこかで身につけなければならないということ。もうひとつは、早めにエグゼクティブプレゼンスの必要性を意識し努力して身につけたから成功を呼び込んだということです。
そんな人たちの特徴は3つあります。
1.自分の印象や振る舞いを自分でコントロールする意識があること
2.自分がどうありたいか、自分をどう見せるべきかという「意図」を持っていること
3 「自分の見え方」や「人からの捉えられ方」を考える客観的な視点を持つこと
この3つの特徴が、その人に自然と信念のある振る舞いを取らせます。ですから、印象は整えられて好感度の高いものとなり、気負いのない自信が形成されるのでより印象的な存在感を醸し出すこととなるのです。
このような存在感は外見の変化も影響します。自然な信念は眼に強い光を宿らせ、表情を引き締めます。身につけるものには統一感が出ます。人前での振る舞いも落ち着きや余裕が出ます。これらのことが「何か違う」と人に感じさせる差異となります。
今すぐあなたにできる3つのこと
リーダーズポジションにある人なら持っていて当たり前の資質であり、成功へのプロセスで必ず必要となるビジネススキル、「エグゼクティブプレゼンス」を身につけるために、あなたが今すぐできる3つのことがあります。
それは以下の3つです
1.自分がどんな印象を人に与えているか、客観的な眼で自分を観察する習慣をつける
2.自分がどうありたいか、自分をどう見せるべきかを明らかにし、いちど言語化してみる
3 2で言語化された言葉と、自分を観察しながら自分の振る舞いや服装を照らし合わせて「不足している点」「改善点」をピックアップしてみる
どんなゴールも「現状」と「ゴール」のギャップを明確にすることによって達成が可能になります。「オーラがほしいなあ」と漫然と思うよりも、上の1~3は実現性がある方法です。ぜひ一度実践してみてください。意外と自分が欲しいオーラと今の自分のギャップが少しであることがわかるかもしれません。
丸山 ゆ利絵
プレゼンスコンサルタント®/アテインメンツ合同会社 代表