「プレゼンが上手」の印象を生んだものとは?
先日個人トレーニングを受講した方から
嬉しいフィードバックをいただきました。
今までほめられたことがないプレゼンで
「上手ですね」と言われるようになった、
ということでした。
「以前は
自分がすぐ緊張してしまうことが悩みでした。しかし、おかげさまで自分で状態を
コントロールできるようになりました。以前は緊張すると『頭が真っ白」でしたが
自分を落ち着かせ、ふだんとあまり変わらないように
話せるようになっていました。「話しが上手ですね」と言われたのは
生まれてきて本当にはじめてです。ですから、こんな風に変わることができるのだと
自分でも驚きました。」
(ご本人メールから抜粋)
この方は
企業の上級管理職というポジションながら
ご自分の外見の印象、話し方や人への接し方、服装の選び方など、
「それらにふさわしい雰囲気」=「エグゼクティブプレゼンス」
が自分に足りないと感じて
マンツーマンでのトレーニングを
依頼してこられました。
解決したい課題は
振る舞いや印象全般に及んでいたのですが、
まずは、プレゼンなど大勢の前での
自分の話の仕方が
とても気になるようでした。
そのためトレーニングでは、
スピーチやプレゼンの場で自信を持って話せるように
マインドの持ち方など内面のコントロールから
話がうまく見えるテクニックまでを
一緒に確認してきました。
トレーニングはみっちり行いましたが
正直言って「話し方」は
練習や慣れである程度時間の経過を必要とします。
ですから、この嬉しいフィードバックを
トレーニング後10日くらいでいただいたときは
「効果が早いな」とそう感じました。
いったい何が、前との違いをそれほど早く
生むことになったのでしょうか?
それは
日頃から「自分は見られている」という意識を
つねに持つようにすることでした。
役職が高くなった、部下を持った
役割が重くなった・・・
ビジネスパーソンは、
キャリアや年齢が進むとともに
そのように立場が変わります。
そして、それに合わせて
周囲からの見られ方が変わります。
見られる頻度
視線の厳しさ
期待感 などが
以前と比べて変わるものなのです。
その変化を理解でき
自分の見え方をきちんと意識できる人と
出来ない人とでは
周囲に与える印象も
自分のマインドも
レベルが違ってきます。
個人トレーニングでは
その意識を持っていただき
具体的な見え方のコントロールもお伝えするので
この方は、すぐにそれを実践し始めたという訳です。
以前は、ふだんの仕事の時に
『見られている』という意識を感じたことがなかったので、
いざ大勢の前で話すときには
急に『人から見られている』ということ自体に緊張していた、
つまり
「ふだん」と「大勢の前」と、
自分の中の緊張感の上でギャップがありすぎたのです。
しかし、ふだんから「見られている」ことを意識し
それに応えるように振る舞う習慣がついたので
知らないうちにギャップが解消されることになりました。
しかも以前は、
「見られている」と急に感じたときには
自分の何もかもに自信がなかったので
ただ恥ずかしさだけが生じて
それが「アタマが真っ白」の元にもなっていました。
しかし、
トレーニングによって
具体的にどこが気をつけるべきポイントかを
しっかり認識し、改善ができるようになったので
比較的落ち着いて堂々と振る舞えるようになったので
それも功を奏したようです。
それで、緊張を強いられることなく、
自信のある態度で臨めるようになった…
ということですね。
実は
「プレゼンで早速『話しがうまい』と言われた」という
成果報告をいただいていたこの方だけではありません。
ちょっとした毎日の意識の差
気をつけたの差は、
「プレゼン」という目に見えやすいものにも
良い効果を及ぼすことができるのです。
もちろん、
テクニックや熟練度は
一朝一夕ですぐにパーフェクトにはなりませんから
まだまだ改善しきれていないところが多い、
ということでしたが、
それでも
人から「話しが上手と認められる」と言われたのは
「その人の持つ印象」が他人から見たときに
「話し方のテクニック」の評価に影響を及ぼした、と
考えることができます。
以前はプレゼンのあとは
何をどうすればよくなるのかわからず
何かみじめな気持ちでしたが、
今は
話し方も振る舞いも
努力すべきポイントがしっかり理解できましたので
あとは努力するだけ、という安心感を感じています。
いただいたメールはそう書いてありました。
管理職や士業、コンサルタントなど
人から見られる立場の方は
常に「見られている」ことを知り、
どのような自分を見せたいかを
きちんと意識することをおすすめします。
人があなたに持つ印象はそれだけでも変わり、
それがあなたの存在感を高めていきます。
丸山 ゆ利絵
プレゼンスコンサルタント®/アテインメンツ合同会社 代表