プレゼンテーションやスピーチという「誰かの話を注視して聞く場面」では、聞き手はまず話す人がどの程度の話し手なのかを無意識に測ろうとします。そのような場面では、話し手にまず求められるのは、話への期待感を聞き手に自然に感じさせるような様子や態度です。 ましてや、話し手が経営幹部や専門家、講師など、リーダー的立場にいる方であれば、その立場にふさわしい雰囲気や存在感は必須です。
そのような雰囲気や存在感は「エグゼクティブプレゼンス」と呼ばれます。エグゼクティブプレゼンスを直訳すると「エグゼクティブらしい重みのある存在感や上質な雰囲気」です。 ビジネス先進国では「上に立つ人間に必須の資質」と考えられ、マネージャークラス以上の人間が当然持つべき「ビジネススキル」としてカウントされます。 言葉によらず感覚で「この人間はリーダー的立場にふさわしい」ということを周囲に納得させる「ビジネススキル」です。
事実、米国などではエグゼクティブクラスの転職の条件として「エグゼクティブプレゼンスを持っていること」と記載されていることも珍しくありません。
講演会などで下記のような2種類の話し手がいた場合、「話を聞きたい」と、より多くの人に感じさせるのはどちらでしょうか? ●自然な自信に満ち、知性やユーモアを感じさせる様子の話し手 ●自信や余裕が特に感じられない、平凡な様子の話し手 ほとんどの方が前者を選ぶはずです。なぜなら前者のような話し手に対して、聞き手は「いい話が聞けそうだ」という無意識の期待や信頼感を持てるからです。 そのような期待や信頼感を獲得すれば、話の中へ聞き手を導入していくことが、そうではない場合の何倍も容易になります。
そのような期待や信頼感は、聞き手の安心感にもつながります。安心感を持たせることで、人は心理的に話の内容に共感・同意をするといった「内容に対する受容度」も高くなることがわかっています。エグゼクティブプレゼンスの有無が、聞き手に対する説得力も左右します。 これは、第一印象が良いか悪いかという単純な話ではありません。
非言語の伝達能力とは、表情や視線、手足などの身体表現、服装選択などにより相手の意識や感情に影響するメッセージを送る能力です。言語表現と揃えて使う時には「パラ・ランゲージ」とも呼ばれます。
言葉で淡々と「これは重要です」と言われてもピンとこない話が、話す人の表情や様子によって胸にせまってきたことで「重要なんだ」と無意識に感じるということはよくあることです。そして、そのほうが感情を揺さぶられたり、行動に結びつきやすくなります。つまり、非言語表現力が高い人であればあるほど、話す影響力が強くなり、プレゼンテーションやスピーチにおいても実効性を高められます。 エグゼクティブプレゼンスの構成要素には、この非言語による表現力が重きをなしています。つまり、を身に着けていく過程では、この「非言語の伝達能力」も当然のように高まります。
優れた話し手は、話始め序盤で聞き手の注意力を引きつけるテクニックを心得ています。これを知っているかどうか、また実際にできるかどうかは話の成否を分けるでしょう。
手などのジェスチャー、話す位置や姿勢、方向の使い方など、人が無意識下で影響を受ける要素を利用することで、聞き手の脳や心理もコントロールできます。練習が必要ですが、これらを知ることによるメリットや気持ちの余裕は計り知れません。
あなたがリーダーポジションにあり、プレゼンテーション能力を高める必要があるなら、必要な要素やテクニックを体系的に順序良く身につけていくことをおすすめします。
話し手に自然に期待を感じさせる力、説得力や影響力を高める力は一朝一夕では身に付きませんが、やみくもに表面的なテクニックを探っていくよりは短期で着実な効果を上げることができます。また、その上で身に着けるテクニックであれば、表面的なものにはならず、さらにあなたが人に何かを伝える能力を高め、最終的にはカリスマ的な話し手にさえなれるでしょう。 そして、そのようにして身に着けた、卓越したコミュニケーション力は、プレゼンテーションやスピーチなどの舞台だけでなく、のちょっとした訓話、短いスピーチ、会議での意見発表、ビジネスでの説明会など、あらゆるビジネスの機会に応用がきく、真に役立つスキルとなります。
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